厄年に御祓いをする背景

厄年に御祓いをする背景には以下のことが挙げられます。

今でこそ４２歳といえば、働き盛りというご時世ですが、昔の４２歳は、現役から退き隠居するのが普通の年齢だったのです。

人生５０年といわれていた時代には、４０代といえばもう晩年なのです。

商売をしていれば、息子が後継ぎとなる年齢に達したら隠居するのが普通で、４２歳という年齢は後半生に入る年齢と考えられていました。

では、なぜ厄年なのでしょうか？厄年とは、災難や障りが身に降りかかりやすい年の事を指します。

今までうまくいっていたのに急に人間関係でもめるようになった、なんとなく身体の調子が悪い、お金の事で苦労が絶えない、事業や商売が思い通りに発展しないなど、肉体的にも精神的にも調子を崩しやすい年齢だといえます。

そして今までの答えがハッキリと明確に出る人生の転機と節目の年なのです。

厄年に人生の転機や災難が訪れるといわれている背景にはどのようなものがあるのでしょうか。

現在は、かつての「役」の意味を失った「厄」、つまり不吉な意味としての厄年だけが残ってしまったようです。

それはなぜでしょうか？神様との交流を忘れ去ったり、神様の為に役立たなくなってしまったりした現代人への神様のしっぺ返しとも考えられます。

厄年といわれる背景には、男性の厄年の”４２”が「死に」に通じ、女性の厄年である”３３”が「さんざん」に通ずるなどという迷信的説明だけに拘っていると、文字通りさんざんな目に遭っても仕方がないのでしょうか？そうした事も、厄年という習俗が広く受け入れられていった原因になっていたのではないでしょうか。

なぜ厄年に御祓いをする風習が根付いたのでしょうか。

　厄年のヤク目をもらう年というのは、年男のように若水を汲んだり、年神様に供物をあげたりするという大切な役目をもらう、ということですから、それだけ人間的社会的に認められたという大切な時期ということでもあります。

逆にそれが大きな試練を与えられたとも考えられます。