厄年の注意点

厄年には、結婚や転職、または商売や事業を起こすことは避けたほうがいいとされていますが、逆にとれば厄年は事を起こす最大のチャンスとも言えます。

女性の場合には、厄年はそれほどハッキリしていませんが、男性の権力者たちの場合には、４２歳の厄年が、決定的な意味を持つ事が多かったようです。

厄年と宗教を起こす時期とが重なったりします。

空海は、厄年を転機に変えた強い力の持ち主の一人です。

前後しますが確認のため、男性の４２歳と女性の３３歳は厄年の大厄で、前後の年が厄年の前厄・厄年の後厄とされます。

現在の厄年は江戸時代に生まれ、江戸から明治の時代にかけて確立されてきたといわれています。

昔の貴族なら、しなければならない仕事も少なく、厄年が頻繁に訪れても厄年の厄落としの儀礼を頼むことが出来ましたが、庶民は貴族と違って、生きていく為に働かなければなりませんでした。

最近では厄年が頻繁にめぐって来ても、それにいちいち対応している訳にはいかないのが普通です。

そこで次第に厄年の数は絞られ、男女とも一生にせいぜい３回程度の厄年になったのではないかと考えられています。

そうした合理化があったからこそ、厄年という風習は今日まで受け継がれてきています。

そして、さらに時代が進むことで、一生に一度の厄年の大厄に関心が集中するようになってきました。

厄とはいったい何でしょうか、それは、わざわいのことなんです。

厄除けの風俗、伝統的な厄除けの仕方、厄除けの言い伝えを上げてあります。

わたしたちは、目に見えないものを、厄として厄除けをし、古くから生活の知恵としてきました。

また、全国的に知られている厄除けでも、地域によって、少しずつ厄除けで使うものや、厄除けの時期が異なっているのも面白いものです。

しかし、こうした古くから続いているもの、現在に残って言い伝えられている厄除けは、やはり効果があるから守られてきたとも言えます。

厄除けは、それなりに意味があるものなのです。

先人たちの厄除けの知恵を知ってより良い生活をしていく姿勢が大切です。

「これで厄除けができるんだ」と自分に言い聞かせて実行に移せば、自然とその気になり、厄年からくるストレスが解消されるという効果はないとはいえません。